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マジックナンバー
03:31
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三遊間を抜ける当たりがショートストップの好フィールディング
飛び出したランナー 挟まれて頓挫 時間稼ぎの追いかけっこ
9回裏二死二三塁 ネクストサークルで見守る
避けられたバッター 舐められたもんだ 震えだす脚は正直者
マジックナンバーが 点いたり消えたり
今年もシーズンが 終わってしまって誰かが旅に出る
もう行かないで もう行かないで 海の向こうまでは
言葉が届かないよ ハローハワユー
もう行かないで もう行かないで 空の向こうまでは
空気が届かないよ ため息が消える
延長戦 繰り広げ両者 一歩も譲らずラストイニング
呼び出され代打 鳴り響くテーマ サヨナラ祈ったオーディエンス
全速力 駆け抜けるベース ジャッジは無情のアウトコール
うなだれるベンチ 野次が飛ぶ外野 ちょっと黙ってろ 士気に差し障る
もう辞めちまえ もう辞めちまえ 君の好きな人には
到底届かないよ ハローハワユー
もう辞めちまえ もう辞めちまえ 君の嫌いな人になんて
余計届かないよ ため息が増える
ふらっと上がったセカンドフライにフラッシュバックする夏の日
空に溶けた白球は行方知れず
ふらっと上がったセカンドフライにフラッシュバックする夏の日
背中越しに弾む音がした
マジックナンバーは 点いたり消えたり
ああ辞めないで ねえ辞めないで 誰の呼ぶ声さえも
いまや届かないよ それじゃバイバイ
もう行かないで もう行かないで 海の向こうまでは
言葉が届かないよ ハローハワユー
もう行かないで もう行かないで 空の向こうまでは
空気が届かないよ ため息も消えてしまうという
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2. |
ノンストップテレパシー
03:31
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ちょっと引いちゃうくらい全部聞こえてるから!
ソーリー!
誰かの憂鬱を拾っても何にも思わなくなった
あなたの暴走見て見ぬふりしたいがうまくやれてるかな
奴らの罵声が刺さっても平気な顔でいなくちゃ
わたしの逃走 追いかけられて不意にキュンとしちゃう
無表情の裏に隠した妄想 止める手立ても権利もない
感情を読み取られてること 気付いちゃうから耐え難い
シャットアウトが叶わない テレパシックもう止まらない
喜怒哀楽まぜこぜの街 低気圧の頭に流れ込む
思考とっちらかってかしましい どれが誰の声だかわからない
君の声だけやけに目立ったよ 指向性のためだけじゃないかも
ちょっと引いちゃうくらい全部聞こえてるから!
ソーリー!
いつかの交錯が見ず知らずの君を撃ち抜いたとして
出会いはロマンチックさながら だけどそんなおぼえがない
二人の運命 まるで誰かの筋書き通り運んで
その他大勢の心境 頭の中が書割みたいに剥がれてく
ピークアウトはまだ向こう テレイグジスタンス止まない
喜怒哀楽ないまぜの日々 低気圧の頭こんがらがる
嗜好 どっちが勝っても悩ましい けれど君の心を射止めたい
うまく話せてなくて悪いけど ちゃんと伝えたいからわかってね
ちょっと引いちゃうくらいきっと思ってるから!
回想 巻き戻して 思い出して 雪が降るシーナリィ
残像 取り乱して 忘れていた 君の名前
シャットアウトが叶わない テレパシックもう止まらない
喜怒哀楽まぜこぜの街 低気圧の頭に流れ込む
思考とっちらかってかしましい どれが誰の声だかわからない
君の声だけやけに目立ったよ 指向性のためだけじゃないかも
ちょっと引いちゃうくらい全部聞こえてるから!
とても言い足りないくらい しからばあとはもう!
そう! テレパシー!
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3. |
捨て猫が一匹
03:06
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雨降りの路地に捨て猫が一匹
なんだかシンパシー覚えて一瞥
勝手に飛び出したのと一緒にされちゃかなわないよな
悪いね 傘しかやれないけど
濡れたシャツを脱ぎ捨てて一服
冷蔵庫開けどもぬけの殻で
やむなく部屋から出てコンビニエンスストアまで
また会うとは ついでに何か買ってきてやるよ
重たい雲が行き過ぎたら安物の傘は邪魔になるだろう
いつかはうまくさよならを言えるように考えておかなくちゃ
凍える季節が過ぎたら暖かい毛布にもう用はないだろう
そのときちゃんとさよならを言えるように涙も枯らしておかなくちゃ
捨てられた夜を憶えている
雨降りの路地の匂いがする
拾われる日を待っている
掠れた声で鳴いている
朝になって日が昇ったら安物の傘は邪魔になるだろう
いつかはうまくさよならを言えるように考えておかなくちゃ
帰れるお家があるなら暖かい毛布にもう用はないだろう
そのときちゃんとさよならを言えるように涙も枯らしておかなくちゃ
雨降りの路地に空き箱が一つ
バイバイ
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4. |
拝啓、初恋
03:04
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わたしは偽物 これまでのずっと 息を潜めて 仮面をかぶっていた
あなたの本物にはなれないけれど いつかどこかで 夢見た本物になるわ
拝啓 初恋 叶わなかった願い 抱えて生きては 少しずつ忘れる
咲いて散らない花弁のような思い 蕾のまま落ちて たまに思い出す
あしたこそは本物になれますように
腐らないで風に舞って散れますように
わたしは偽物 いまだって一緒 息を潜めて 仮面をかぶっている
あなたの偽物 探してもう一度 きっと次こそ夢見た本物になるわ
拝啓 初恋 交わせなかった言葉 抱えて生きては ひとつずつ忘れる
咲いて散らない花弁のような思い 蕾のまま落ちて 風を受けて崩れる
あしたこそは本物になれますように
ふざけないで 涙なんて見せないように
拝啓 初恋 放せなかった 酷い願いも閉じ込めて 嘘をひとつおぼえる
咲いて散らない花弁のような思い 蕾のまま落ちて 土の上で解ける
誰にだって本物がありますように
あしたこそは本物になれますように
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5. |
タイム/リミット/アイドル
03:45
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確かなことはただひとつだけ 君の笑顔があって それだけだった
いつからだっけ いつまであるんだっけ 気にしないこと 野暮ったくなるだろう
掠れた日々に染みこむような 君の笑顔を大切に焼き付けたフィルム
いつまでだって色褪せないよ だけど君は大人に近付いていく
お祝いのバースディがあと何回巡るのかな
君が君でいる間 魔法がかかり続けている
いつかきっと君に会えなくなっちゃうし
それがそう遠くない未来の話だってこと わかってるよ
いつかきっと名前のちがう君とすれちがって
思い出した僕だけがさよならを言うよ
あふれる言葉 ただひとつだけ 君が笑顔になって それが欲しかった
忙しくなった嬉し寂しも どうか元気でいてくれたら良い
今宵のパーティもまだ興奮冷めやらないな
君が君でいる間 どこにも目を逸らせないでいる
誰かのストーリーにさわれそうで手を伸ばしてみることが
僕だけを救ってる
君には届かなくても
いつかきっと君に会えなくなっちゃうし
それがそう遠くない未来の話だってこと わかってるよ
いつかきっと名前のちがう君とすれちがって
その時はどうか互いに振り返らないように
さよならを言うよ
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PictoShaft Tokyo, Japan
PictoShaftは、架空の1人組ロックバンド。
読み:ピクトシャフト
PictoShaft is an imaginary rock band.
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